JAMJAM日記|ベトナム編 大友良英 Otomo Yoshihide

撮影:石川直樹

2015/09/28

そしてオーケストラはつづく

未来塾のメンバー、スタッフ、そして藤さんは帰国。残った有馬さん、石川さんとともに交流基金へ。きれいに片づいた無人の中庭を見ていると、昨日ここでオーケストラがあったこと自体が、まるで幻のように思えてくる。

前半の縁日は素晴らしかったと思う。後半、それをオーケストラにもっていくにあたって、課題はまだまだある……それがオレ個人の反省点だ。そんな話をするつもりで交流基金に行ったら、加納さんから素敵な提案を聞かされた。この企画をハノイ在住のメンバーたちで定期的に続けていきたいという。交流基金の河井さんもぜひ続けたいと言ってくれていて、金属ボックスや工具は、このまま置いておいていいという。嬉しい。本当に嬉しい提案だった。というのも、アンサンブルズ・アジア・オーケストラを続けるにあたって、どうやれば各地で、自主的に運営する人たちが現れて、その地域独特のコレクティブなアンサンブルが生まれるかを考えていかなくてはと思っていたところだったからなのだ。

有馬さん、加納さん、河井さんに石川さんや竹森さんも加わり、どうやって現地で継続していくかの話に。そんな中で、部活のようにやってくのはどうだろうという案が出てくる。部活といえば、今回参加してくれた藤さんが各地で地元の人たちとやっている活動も「部活」だったり、そのための「部室」を作ることだったりだ。うん、部活って発想、面白いぞ。現地に住んでいる人が中心になって部活をやっていく中で、それぞれの地域固有のオーケストラの方法が見えてくるかもしれない。大きな中心を作るのではなく、それぞれの土地土地で、コレクティブなアンサンブルが独自に発展していく……そんな未来像を想像したら、うきうきしてきた。

2014年から試行錯誤を繰り返してきたアンサンブルズ・アジア・オーケストラの活動の方向が、今回のハノイ・コレクティブ・オーケストラを通じて、一つ見えてきたような気がする。加納さ~~ん、河井さ~~ん、竹森さ~~ん、どうかどうか、部活よろしくお願いします。オレも機会を見つけて、ちょくちょく行くようにしますね。

ハノイ・コレクティブ・オーケストラ(撮影:石川直樹)

ハノイ・コレクティブ・オーケストラ(撮影:石川直樹)