JAMJAM日記|ベトナム編 大友良英 Otomo Yoshihide

撮影:石川直樹

2015/09/23

中庭に金属ボックスを吊るす

朝、再びホース屋へ。言葉はまったく通じないけど、すっかり顔見知り。透明のホースを大量に購入。ホテルの横にある竹屋の恐そうな兄さんとも笑顔で挨拶。この兄さんは、いつも上半身裸で、ホーチミンの入れ墨を胸にしている。左翼なんだか右翼なんだか見当がつかない。昨日竹を買うまでは、本当に怖い感じで写真もNGだったけど、今日は石川くんがカメラをむけてもニコニコしている。

竹屋の兄さん(撮影:石川直樹)

その足で交流基金へ。朝とはいえ、すでに30度は超えている。ガーさん、ソンさんとともに作業を開始。

彼らから、オーケストラのメンバーをどういう配置にするかの質問。できることなら自然に中庭のいろいろな場所で演奏する感じになればいいかなってことと、昨日購入した金属のボックスがいろんな場所で通奏低音というか基本になる音になればいいかも……そんな話を。だったら、この金属のボックスを中庭の各所に吊るそうかって案がだれからともなく出てくる。よっしゃ、それだ!

どこに吊るしたらいいかを考えながら、ガーさんソンさんは器用な手つきで、中庭にワイヤーをはりめぐらして、金属の箱を吊るす準備をしてくれる。加納さんも、なにやら日用品をいくつかもってきて、弦をつけたりしながら工作を始めている。オレは、ブブセラ管楽器をブラッシュアップしたり、購入したプラスティックのタライに竹をつけたりして、単に叩くだけじゃない加工を始める。


ブブセラ管楽器をブラッシュアップ
吊るす(撮影:ドン・タオ) 吊るす(撮影:ドン・タオ) 吊るす(撮影:ドン・タオ)

まだ昼前なのに、あまりに暑くて、オレは近所のジュース屋さんに何度も足を運んだ。この店はいろんな種類の果物をその場で搾ってくれる。100%本物の生ジュース。ちょうど季節で、ポンカンが抜群に美味い。他にもオレが好きなのはスイカ。日本じゃあまり見かけないドラゴンフルーツなんてのもある。こんなの日本で飲もうと思ったらいくらするかわからない。

お昼は近くの屋台で汁なし麺を。これも抜群に美味い。でもって交流基金に戻って、みなで昼寝。ベトナムは昼食後に昼寝の習慣がある。この暑さだと、本当に昼寝でもしなくてはやってられない。オレも午前中働くだけでへとへとだったんで、昼寝は助かるなあ。日本の夏も最近はこんな気候だし、昼寝の習慣をインポートしてもいいんじゃないかな。ってことで、「おやすみ~」。

1時間ほど横になって、作業再開。あれやこれや、高さや場所を考えつつ、夕方には金属BOX3つを中庭に吊るして、音が出るようにしてしまう。叩くのもいいけど、やはり弓で鳴らすと倍音が何通りも鳴り響いてなかなかの音だ。ワークショップ参加者がうまく工夫していい音を鳴らしてくれればいいけどなあ。ガーさんが大きな竹の加工に入ったところで今日の作業は終了。ガーさん、ソンさん、カーさんは、おしゃれなバイクに乗って夕方の市街に消えていく。お疲れさま~!

さて、僕らは今日は何を食べるかな。ベトナムにいると、毎食毎食が本当に楽しみだ。

楽器の製作