JAMJAM日記|タイ編 大友良英 Otomo Yoshihide

2015/03/27

言葉の壁との闘い

午後は、パヤップ大学音楽学部でサンデーマーケット・オーケストラのプレゼン。僕らの活動に興味をもってくれたここの学生たちが協力してくれたのだ。少しでも参加者が増えればいいんだけど、う~~ん、反応はいまいちだなあ。難しい。

夕方は市内にあるシースケープ・ギャラリー(Gallery See Scape)でわたしのギターソロライブ。オープニングアクトは昨日あったバンコクのキティパンの映像と音の即興演奏。半野外の会場に30人ほどのお客さん。ほぼ満席だ。オレは自己紹介のつもりで全力でノイジーな演奏を。いい演奏だったと思う。

エクスペリメンタルなライブで、こんなに人がきてくれたことなんてないよ」とアーノントさん。

ここでオレの名前が知られているわけではないから、たぶんこのギャラリーの集客力とアーノントさんたちの口コミのおかげじゃないかな。

エクスペリメンタル

実験的。

サウンドチェック(撮影:有馬恵子) パヤップ大学にて(撮影:有馬恵子)

いちおうFacebookやTwitterでも日本語と英語で宣伝はしたけど、なにぶんタイ語はまったく書けないから、現地の人には届きようがないもんなあ。東南アジアでプロジェクトをやるってことは、常に言葉の壁との闘いでもある。ぼくらには欧米のように共通のアルファベットがあるわけではなく、英語でなんとなく通じるなんて状況も基本ないと思った方がいい。かといって行く場所の言葉を毎回学ぶなんて不可能に近い。そんな中で、僕らはどう互いに知り合っていけばいいのだろうか。アーノントさんやビッグさんは英語を上手に話すけど、昨日あった子どもたちとは英語でのコミュニケーションは不可能だし、街中でもタイ語以外はなかなか通じない。そんな中で、よくぞ30人も来てくれたもんだと思う。その人たちに、オレの音がどう響いたのだろうか。

そんな中、わざわざこのライブを見にバンコクからきてくれた日本人の方がいてびっくり。他にも3人ほど現地にお住まいだったり、日本とチェンマイを行き来されている日本の方も来ていて話をする。

終わったあとはアーノントさんやビッグさんをはじめ、音楽学校の生徒たち数名と、深夜までやっているタイ風中華の店へ。出てくるものがいちいち美味くてここでも泣きそうになる。こっちに多い半分野外のようなレストランで、深夜なのにたくさん人がいる。物売りもたくさんくるんだけど、ラップをやりながらピーナッツを売っている青年がいて、このラップがチャーミングで思わずピーナッツをいっぱい買ってしまった。たぶんレモングラスと塩とニンニクとともにピーナツを煎ってるか炒めてるんだと思うけど、これがなかなか美味くて日本でも売れるんじゃないかな。ちなみに値段は日本円にして一袋10円程度。

ピーナッツ売りのラッパー(撮影:大友良英)