JAMJAM日記|タイ編 大友良英 Otomo Yoshihide

タイ、チェンマイ編

バリのあとにわたしとディレクターの有馬さんが向かったのは、タイのチェンマイだ。
自分の文化とは異なる背景をもつ場所でいっしょに音楽を作るというのはどういうことなのか。気をつけなければ、ただ自分の方法を押しつけるだけの乱暴なものになってしまうのではないか。そんな危惧があったからこそ、まずはリサーチから始めるべきだと考えていた。同時にリサーチと平行して実際に音を出さないことには、なかなか先に進めないのではないか。そんなわたしの提案をうけて、有馬さんが最初に選んだ地がチェンマイだった。
現地のワークショップでは、チェンマイ大学でメディアアートを教えている講師やその生徒たちが協力し「チェンマイ・コレクティブ2015」を結成、プロジェクトを全面的に支援してくれることになった。ここでおこなわれるオーケストラの名前は「サンデー・マーケット・オーケストラ」。なんだかとってもいい名前だ。もちろん彼らにとっても、わたしたちにとっても、これははじめての経験だ。そんな中で、この先、わたしたちに何が必要なのか、互いのやっていることを紹介しあい、実際に音を出しあっていくなかで、ひとつひとつ考えていくことになった。