JAMJAM日記|インドネシア編 大友良英 Otomo Yoshihide

撮影:石川直樹

2014/12/13

今日は昼過ぎまでゆっくり休んで、午後、再びシアター・グラシへ。今日は、昨日出会った若手音楽家たちとのセッションの日だ。サウンドチェックを終えると、どこで情報を聞いたのか、三々五々少しずつ人が集まってくる。ほとんどはアート系の香りがする若者や、その友人のヨーロッパ系の人たち。オレのファンだと言ってくれるポーランドから来た女性までいる。

シアター・グラシ(撮影:有馬恵子)
シアター・グラシ(撮影:有馬恵子)

正直、十分な機材がない中で、多人数でのセッションで音が無用に充満してしまう感じは、どうにももどかしいものだったけど、そんな中でも突出していたのはセンヤワのヴォーカリスト・ルーリーの即興ヴォイスだった。音楽性もパフォーマンス性も明らかに図抜けている。何をもって図抜けているとオレは判断しているのか……と問われれば、正直言葉にしにくいのだけど、意識せずとも彼の発する声にどうしても耳がいってしまうし、長年、即興音楽の世界で生きてきた音楽家として、この中で、すぐにでもどこかで共演したいなと思ったのはルーリーだった。セッションの人数が多すぎて、彼の本領が出し切れてなかったようにも思うし、正直自分自身も小さなギターアンプしかなくて、本来の自分の演奏ができなかったりもしたんで、なおさら、いつか彼といい条件の場所で一緒にやりたいなと思ってしまった。